高登建設の家は木造在来工法で建てています。
木造のメリットデメリットとは!?
建物には主に、木造と鉄筋コンクリート造と鉄骨造の3種類があります。それぞれ特徴があり、メリットデメリットがありますが、弊社では木造を推奨いたします。
もちろん、鉄筋コンクリート造も鉄骨造も建てることは可能です。なぜ、弊社では木造を推奨するのか簡単にご説明したいと思います。
まずそれぞれの特徴とメリットデメリットを紹介したいと思います。
弊社で最も売れている工法は木造軸組工法であります。
この木造軸組工法の特徴は以下になります。
- 伝統的な工法なので木造住宅を手がける弊社としても弊社大工の全員が対応できる。
- 飛騨地区ではこの工法が主流なので部材類を豊富に且つ迅速にそろえられる。
- 近年では耐震性向上のために壁量を増やす傾向があるが、開口幅(出入り口の幅)が大きく取れることは変わらない。
- リフォームなど将来の変更や改造が比較的容易にできる。
- 将来においての増築も可能。
- 木の良さを表現するための柱・梁現しができる。木をふんだんに使える。
- 真壁造りにすることにより、木が持っている調湿効果を期待することができる。
- 鉄筋コンクリート造や鉄骨造などに比べると強度では劣る。
- 適切な金物の使用による施工が為されれば耐震性能においてもツーバイフォー工法と比べても遜色はないが、揺れの大きさでは依然劣っている。
- 大工の技術に大きく左右され品質にばらつきが出る。
- 鉄筋コンクリート造、鉄骨造に比べ安価である。
このようなメリットデメリットがあります。
伝統工法の家
弊社では、木造軸組工法を採用しております。木造軸組工法は日本で生まれた工法です。土台、柱、梁など骨組みの構造材が家を形成しております。
この構造材に外壁や窓が取り付けられ、屋根材が取り付けられ、内部に断熱材、床材や天井材、壁材、水回りのトイレや風呂などが取り付けられます。
この構造材同士(柱と柱、柱と梁、梁と梁など)とを繋ぐものは、伝統的なやり方にプラスして金物を使用します。金物は構造計算によりそれぞれの箇所で強度の違う金物が取り付けれられます。
新築の場合、プレカット工法を利用します。プレカットとは、事前に専門工場で木材を加工することです。以前は、大工によりすみ出しを行い、のこぎりやのみを使い「刻み作業」を行っていましたが、時代の流れもくみ取っていかなければなりません。この「刻み作業」は和室や真壁の位置のみ行い、また木を現す部分(梁や軒天など)などは現在も刻みを行っております。
伝統を守りつつ、現在の基準をクリアしながら、昔の良いところ、今の良いところを織り交ぜながら弊社は家づくりをしていきます。
木をふんだんに使う家づくり
柱や梁を見せながら、床板、壁材などは杉や松を使用します。アクセントも大事ですので木だけを使うわけではありませんが、なるべく木を使った家にしていきます。
木を使うことで内部では調湿効果や木の香りの脳への効果、視覚の効果があります。木を使うことで、温かく感じることもできます。
他の工法に比べ安価である
木造工法は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べ、建築コストが格段にお安くなります。
また、近年では国産材が豊富にとれ、戦後70年かけて育った(戦後たくさん各地の山々に育樹した)木がたくさんあります。弊社でも山から木を取るために、作業道を造成し、木をたくさんとれる環境をつくるための仕事にも携わっております。
国をあげて今国産材をたくさん使おうという動きができています。そういった意味でも他の工法に比べお安くたてることができます。
木の家は強い!それはしっかり乾燥させているからです。
木造住宅の長持ちの秘訣はやっぱり木材の乾燥にあります。木材には含水比率というものがあり、含水率は現在は構造材で20%以下に保つという規定がありますが、弊社は15%以下という設定にしております。
それは、木材の乾燥が木の家の強度に繋がり、長持ちする家となるからです。世界最古の木造建築物の「法隆寺」が1400年もっているのはこの木材の乾燥にあります。乾燥していなければ、木のくるいや割れが生じ、欠損すれば弱くなります。
含水率はしっかりと測定器を使い測定することが大事です。強度のある木材をしっかりと管理するのも私たちの仕事です。
木は美しいです。気づけばその魅力に引き込まれています。
木は美しいです。外壁などでも木を使うことで、また木でアクセント入れるだけでものすごく雰囲気がよくなります。
また、伝統工法である木造軸組工法は、その木組みの技術をふんだんに使っております。この「木組み」の美しさが魅力的であります。なぜひきこまれるかあまり考えたことがありませんが、たぶん複雑に絡み合った木組みが一つの構造体(家)として成り立っていくことが見た目の美しさと、日本の伝統の歴史の魅力があるんだと思います。
この美しい木組みの梁や柱を本来は隠してしまうところをあえて見せることで木の美しさが感じられます。